かげろう日誌。

日常生活や感想、LoLをはじめ趣味などについて細々と書いています。

お弁当の具が少ない

今日は弁当屋さんのお弁当を買ってきました。私がよく利用する店は比較的しっかりしたお弁当が多いので気に入っています。

お弁当に限らず、値段は据え置きのまま商品の質や量が落ちてきているように思います。一時期は増税とか、原油高に伴う材料費の高騰などが理由として挙げられていましたが原油の値段が落ちた今もなお改善されたという話は聞きません。原油価格の変動と円安が打ち消しあっているということなのでしょうか。

さて、私が利用しているお弁当についても容器が小さくなっていました。これは量が減ったことを意味していますが、(私は元々小食なタイプというのもあるでしょうが)むしろ容器が小さくなったことで密度が高くなり何だか少しうれしくなりました。

店や商品によっては大きな器の面積を隠すように薄く引き伸ばしたり、器そのものを上げ底などにして誤魔化すところも少なくないように思います。学食の定食についてくる付けあわせの野菜はフライドポテトになり、味噌汁の豆腐は豆粒程度の麩(ふ)に変更されました。以前の様子を知っているだけに、こうした露骨なごまかしをされると何だかこの国そのものが貧しくなっているような寂しさを覚えます。むしろ実際に貧しくなっているのだと思います。貧しい中でも具なしにはならないよう工夫した結果が今なのでしょう。

現在廃棄食品の転売が話題になっていますが、こうした商売が成り立つのは怪しくても1円でも安く手に入れたい層が買い支えているからでしょう。もちろん廃棄品を横流しすることは看過できない問題ではありますが、いわゆる闇市・闇食品の問題は貧困、社会問題へとつながるもので一概に論じられるものではないはずです。

問題の即時改善が難しいということは、我々の今の生活(経済的に余裕が少なく、品質の保証に乏しい商品しか選択の余地がない)は当面の間変わることはないことを意味しています。社会を変えるのではなく、お金によって質を買うことが最も現実的な改善方法なのかもしれません。品目の多いお弁当を食べるには、お弁当会社を批判するのではなく自身の収入を増やして対応しろということでしょう。

私はこれ以上アルバイトを増やして卒業研究と両立することは難しいので、ジュースをやめて水筒を使うことにしました。節約したお金でおひたしでも買おうと思います。